転職インタビュー|信用金庫から地方公務員へ|働いてみての感想は?

こんにちは、今回は信用金庫から未経験で経理職に転職した後輩のA君にインタビューをしました。
転職当時のエピソードやその後について詳しく聞いてみました♪

この記事を読んでほしい人
  • 信用金庫から転職を考えている人
  • 未経験の業界に挑戦しようとしている人
  • 転職が不安・心配な人
  • 公務員を目指している・興味がある人
  • 転職した後のエピソードが聞きたい人

信用金庫から転職をする人は結構いますが、その後について話を聞く機会ってあまりないですよね。

インターネットで調べてみても実体験は中々でてきません。

情報が少ないが故に、‘‘選択‘‘という誰しもに与えられた幸せを掴むチャンスを逃してしまうことも。

そんな方を一人でも減らしたいと思い、本記事を執筆致しました。

今回インタビューを快く受けてくれたのはつい1年前まで一緒に働いていた支店の後輩A・S君です。

ゲストのご経歴

J君(26歳)

【経歴】

大学卒業後、信用金庫に入庫し個人渉外担当として勤務。

入庫2年目に市役所の一般行政職として地方公務員に転職。

【転職の目的】

ライフワークバランスが実現できる環境で、心身ともに健康的に仕事をするため。

公務員を考えている人も多いはず!
是非参考にしてください!

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現在の仕事内容について

将来に悩む信金職員の方や金融業界の方に向けてさっそくインタビューしていきます!よろしく!

A君

よろしくお願いします!

地方公務員として事務手続きをしている

nao:いまどんな仕事をしているの?

A君:今は、地方公務員として市役所で医療保険に関わる部署に所属しています。業務内容は、主に国民健康保険の事務手続きに関する業務に携わっています。

住民対応での「ありがとう」が嬉しい

nao:転職して2年くらいたって、分かってきたと思うんだけどやりがいを感じるのはどんな時?

A君:住民対応のときに「丁寧に対応してくれてありがとう」「分かりやすい説明で助かるよ」って言ってもらえるのがすごく嬉しいですね。元々、人に説明したり、話を聞いてあげるのが得意だったので、助けになれることにやりがいを感じてます。

地方公務員は覚えることが多くて大変

nao:仕事の大変なところは?

A君:地方公務員(市役所)の仕事は、とにかく業務内容の幅が広いので覚えることが多くて大変ですね。土木関係から医療保険関係まで、どこに配属されるかで仕事内容が変わってきちゃいます。

nao:そんなに幅広いんだ!部署の異動とかも多いのかな?

A君:僕の勤め先の市役所だと、部署の移動は約3年ごとにあります。期間については、市区町村によって違うかもしれませんが、概ね2年〜3年での異動が多いと思います。仕事を覚えた頃に、畑違いの部署に異動なんてこともよくあるので、広い業務知識を求められるのは間違いないですね。

ノルマがない安定した職業

nao:どうして公務員を目指したの?

A君:やっぱり、ノルマがない安定した職業という点に強く惹かれました。地域のために働きたい気持ちがなかったわけではありません。でも、一番は信金でのノルマに追われた日々が嫌で、営業職以外の職に付きたかったことが大きいですね。

nao:わかる、営業職以外に転職する人多いよね。実際に働いてみてどうだったの?

A君:すごく快適ですよ!(笑)忙しい時期はありますが、ノルマがなく売上成績で上司に突かれることもないので穏やかに働けてます。

恥ずかしい話ですが、信金のときは毎日の終礼で上司に成果を詰められるのが嫌で嫌で仕方なかったです。

nao:穏やかに働けるのはいいね(笑)でも、物足りなくなったりしない?

確かに、漠然と与えられた仕事だけやっていると物足りないかもしれません。でも、ノルマがない分、自分で目標を持って自分の軸で業務に当たれるのが、良いなって感じてます。

市役所の魅力

nao:A君が思う、信用金庫から市役所に行く人が多いのはなんでだと思う?

A君:僕もそうでしたが、無理な営業やノルマの重さにウンザリして市役所に来る人が多いですね。「営業職以外で転職先を探すぞ!」って考えたときに、市役所はすごく魅力的なんですよね。

nao:そっかー、やっぱり営業が嫌になって転職考える人が多いんだね。他にもあるの?

A君:他にもよく聞くのは、公務員として働くことの安定性に魅力を感じる人が多いですね。

信金で働くと、嫌でも上手くいっていない企業の実態を知ったり、金融業界自体の危うさに不安を感じることも多いので、少しでも安定を求める傾向があるみたいです。

信金は、小さいところだと吸収合併もよく聞きますしね…。キャリアの安定性を求めた結果、公務員は転職先として選択しやすいのだと思います。

市役所に向いている人は「聞き上手」

nao:読者の方でも市役所に行きたいと思っている人は結構いると思うけど、どういう人が向いていると思う?

A君:そうですね、信金での仕事の中で、顧客の話をよく聞いてあげたり、困り事を聞いて問題解決することが得意だと感じた人は、市役所での仕事が向いてると思います。

nao:コミュニケーション能力が大切なんだね。それは、どうしてかな?

A君:部署にもよりますが、市役所での仕事は住民対応が多いです。なので、聞き上手で相手が何に困っているのかを敏感に感じられる人は、仕事しやすいと思いますよ。

nao:なるほど、聞き上手って大切だよね。じゃあ、どういう人が向いていないと思う?

A君:自分の仕事が、分かりやすく数字や結果として現れることに強いモチベショーンを感じる人は、向いていないとまでは思いませんが、転職前に注意が必要だと思います。

nao:仕事のモチベーションは重要だよね。なんでそう思うの?

A君:市役所での業務は、多くがルーティーンされていたり、数字や結果で成果を確認しにくい業務が多いんです。

僕もそうでしたが、自分の仕事の結果が数字で見えないので、モチベーションの管理が大変だと思いました。公務員は、全体的に仕事の結果が目に見える形で現れにくいですね。とはいえ、努力して行った仕事は、周りからの評価や住民の方からの評価という形で成果に現れると思っています。

ワークライフバランスの実現ができた

nao:前職の信金と比べて良くなったことは?

A君:これは、本当に沢山あります(笑)一番はストレスが減って家族や友人と過ごす時間が増えたことですかね。

nao:なるほどね!ワークライフバランスの実現ってやつかな?

そうなんですよ!信金時代は、平日は当たり前のように残業が多くて、休日も翌週の取引の準備で仕事してました。家族との時間が十分に取れなかったんです。

市役所に転職してからは、中々とれなかった有給休暇だってしっかり取れます。最近は、ほとんど残業することもないので自宅で家族と過ごす時間をゆっくり取れていますよ。

nao:じゃあ、二番目に良かったことは?

A君:転職した理由でもお話しましたが、仕事に対するストレスが格段に減りました。信金時代感じていた仕事の焦りや不安は、ほとんど無くなりましたね。

nao:そうなんだ!詳しく教えて欲しいな

A君:やっぱり、ノルマがなくて数字を追う必要がなくなったのが大きいですね。市役所での仕事は、ほとんどが事務処理なので、計画的に取り組めば焦ることはほとんどありません。

それに、公務員はローンを組んだり、何か契約をするときに信用度が高く有利なのもありがたいです。仕事と私生活の両方の不安がなくなりましたね。

給料は2割減、だけど福利厚生は◎

nao:ぶっちゃけ給料は転職前と後でどうなった?

A君:実のところ、かなり下がりましたね…(笑) 僕が転職した市役所が、人口規模の小さい市町村ということもありますが、信金での給料の8割ぐらいまで下がってしまいました。

nao:そうなの?公務員は、給与が多いって聞いたけど意外だね

A君:よく言われます(笑)

でも、一般的に給与が高いと言われているのは、国家公務員のことです。市役所職員は地方公務員なので、給与はあまり高くないですね。あとは、残業が減る分だけ手当の額が減るので、収入が減るのも当たり前かもしれません。

nao:ただ福利厚生は抜群なんじゃない?

A君:その通りですね。市役所は、福利厚生面が手厚いので、生活の安心感が強いです。男性職員でもしっかり育休を取ることができますし、十分な住居手当など、これからの人生にありがたい福利厚生が充実してます。

信金と比較して悪くなったことは…

nao:良いところだけ聞いてもみんな信じないと思うので、信金と比較して悪くなったことも聞こうかな(笑)

A君:正直、あんまり思いつかないのですが、強いて言うなら普段の生活について少し気を使わない行けない面がありますね。

公務員の特性上、模範的な社会人である必要があるので、普段の振る舞いにも注意しています。

nao:たしかに!公務員の不祥事とかってニュースでよく取り上げられるもんね

A君:そうなんです。

仕事終わりの飲み会とかも、あえて勤めている市町村以外にしたりと気を使うことがありますね。

でも、基本的には社会人として当たり前のマナーや常識に気をつければ心配ありません。僕は、公務員の自覚を持ちつつも、気楽に生活してます(笑)

転職先でも活きるスキル

nao:信用金庫で身に付けたスキルで今の仕事に役立っていることはある?

A君:信用金庫で身につけたコミュニケーション能力は、市役所での仕事でもすごく役立ってますね。

nao:そうなんだ!どんなときに役立ってるって感じるの?

A君:住民対応をするとき、分かりやすく丁寧に伝えるのはもちろんなのですが、時にはハッキリ断ることも必要なんです。

こういった、コミュニケーションのメリハリは、渉外での折衝時に鍛えられていたので仕事がしやすかったですね。

nao:現時点での目標とか夢ってある?

A君:そうですね、今の目標は頭金を貯めてマイホームを手に入れることでしょうか。

とはいえ、残業したり、無理な節約をして貯めたいのではなくて、ライフワークバランスを実現しながら無理なく目標に進んでいます。これも、安定した環境で働ける市役所職員の利点かもしれません。

転職活動について

転職活動では失敗する恐怖が怖かった

nao:転職活動で辛かったことは?

A君:転職に失敗することへの恐怖で、気が気じゃなかったのが本当に辛かったです。

nao:具体的にはどんな失敗を考えてたの?

A君:一番大きかったのは、公務員試験に落ちてしまうことへの不安ですね。市役所の募集は、年齢制限もあるので受からなかったと思うと怖かったです。両親も、自分が信金に勤め始めたときに喜んでくれただけに、はじめは転職活動のことを打ち明けられず、隠れて公務員試験の勉強をしていました。

nao:それは、大変だったね…。それ以外に転職活動で苦労したことはある?

A君:転職活動の時間を確保するのがとても大変でしたね。毎日、残業をしながらの転職活動で、志望先の市役所を決めるのにもとても時間がかかりました。

忙しい毎日の中で、いかに転職活動の時間を確保するかが重要なポイントだと思います。

転職エージェントは使っていないけど…

nao:転職エージェントはどこ使った?

A君:実は、転職エージェントは使ってないんです。公務員試験は、時期がある程度決まっているのでインターネットで済ませてしまいました。

ただ、当時は公務員一本しか見ていなかったですけど、今思うと公務員に似たようなホワイトカラーの仕事をもっと探せば良かったなって思います。

納得するために公務員以外も選択肢に入れた方がいいかも

nao:転職活動で後悔していることはある?

A君:先ほどもお話ししちゃいましたが、公務員以外の仕事ももう少し見ておけば良かったというのはあります。

例えば、私は「事務系の職種」と「残業が少ないこと」を軸にしていたんですけど、となると公務員以外にも道はあったと思うので。後悔している訳ではないんですが、今の道により納得できるように他の選択肢も見ておいた方が良いです。

平日1時間、土日は4時間の勉強

nao:公務員試験って働きながらはすっごい大変なイメージあるけど、どれくらい勉強したの?

A君:だいたい、平日は毎日1時間ほど勉強していました。仕事で疲れてしまうので、早起きして出勤前に勉強していましたね。土日は、4時間ほど勉強していました。

nao:働きながらだと、それだけの時間を確保するのも大変だったんじゃない?

A君:そうですね。僕の場合、仕事の残業は減らせなかったし、有給もとてもではないけど取れませんでした。

なので、早起きして出勤前の時間を使ったり、時には少しだけ営業中にサボって車内で勉強してましたね(笑)サボることは推奨しませんが、時間をつくる努力は必須でした。

公務員試験のコツは過去問を中心に

nao:公務員試験のコツはある?

A君:ありますよ!志望先の市役所の出題範囲をしっかり調べて、過去問を中心に取り組むのがコツですかね。

nao:過去問を中心に取り組むのはなんで?

A君:公務員試験は、現役の学生と競うことになります。時間的な制約が大きい社会人は、学生に比べ学習時間的に不利なんですよね。そこで、効率的に対策するため、過去問を中心に学習を進めて効率を上げていくんです。実際、過去問は試験に出題されることが多いのでおすすめですよ。

当時に戻れたとしたら転職を選ぶ?

nao:もし過去に戻れるとしても転職っていう決断する?

A君:しますね。これは、間違いないです。

nao:言い切ったね!それはどうして?

A君:自分に合わない職場で我慢して働くよりも、自分にあった職場に転職して無理なく長く勤めた方が、今の時代に合ってると思うからです。

nao:なるほど、無理なく働くことが大切ということだね

A君:そうですね。いくら給与が高い職でも、無理して身体や心を壊しては元も子もありません。

多少、給与が下がっても自分が無理なく勤められる職で働くほうが、結果的に人生が豊かになると思います。

信用金庫からの転職を考えている方へ

アドバイスをするなら?

nao:転職を考えている人にアドバイスをするなら?

A君:今の職場を退職する前に、とにかく転職の情報を集めてください。転職は、情報をどれだけ持っているかで難易度がぜんぜん違います。情報を集めることに不安がある人は、転職エージェントを使用するのがいいかなと。身の回りだとどうしても情報量が弱すぎるので。

最後に一言

nao:最後に、同じように信用金庫含め金融業界から転職を悩む人に一言お願いします。

A君:昨今の金融業界は、競争も激しく日々大変な苦労があると思います。今が辛かったり、自分にあっていないと違和感を感じるなら、早めに転職活動だけでも初めて見てください。

転職に対する不安は、動き出すだけでも和らぎます。自身のキャリアの可能性を知るためにも、インターネットで求人を調べたり、転職エージェントに登録するなど、やれることから試してみてください。

nao:このインタビューに心を動かされて行動してくれる人がいると思う。話を聞かせてくれてありがとう!

A君:とんでもないです。みなさん、頑張ってください!

まとめ

A君とのインタビューの要点をまとめました。

まとめ
  • 市役所での業務は、渉外の経験が活きる
  • 残業が減って、有給も取れるようになった
  • 公務員は、育休や住居手当など福利厚生が手厚い
  • 市役所職員は信金からの転職者が多い
  • 転職活動は時間の確保が大切
  • 迷ったら退職前に情報を集めることが大切

市役所職員として明るく日々の仕事ぶりを語ってくれたA君。

転職をしたことで、日々を生き生きと過ごせるようになったそうです。

私自身もA君も転職活動で気づいた成功の本質は以下の通り。

まずは、情報を集めて行動することが大切!

最後に、

結婚したばかりで新婚生活の忙しい中、インタビューを気持ちよく受けて頂いたJ君に感謝します。

そして何より、この記事を最後まで読んでくださった読者の方々にありがとうございました。

転職が頭の隅から離れずに苦しんでいる方

現実と理想のギャップにもがいている方

そんな方の明日が少しでも明るくなれば幸いです。それではまた。

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この記事を書いた人

都内信金入社|営業で個人・法人分野ともに表彰受賞|表彰回数3回|8年勤務ののちweb業界へ転職|
辞める辞めないではなく、自分で選択することの大切さを発信中

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