転職インタビュー｜信用金庫からネット銀行へ！ノリで年収１６０万アップ？

信用金庫から転職をする人は結構いますが、その後について話を聞く機会ってあまりないですよね。

インターネットで調べてみても実体験は中々でてきません。

情報が少ないが故に、‘‘選択‘‘という誰しもに与えられた幸せを掴むチャンスを逃してしまうことも。

行動は人生を明るくするカギ。

一人でも多くの方に勇気を出して前に進んでほしいと願い、本記事を執筆致しました。

今回インタビューを快く受けてくれたのは前職の先輩！

現在の仕事内容について

今の仕事内はネット銀行の審査部

ｎａｏ：さっそくですがいまどんな仕事をしているんですか？

Kさん：えーと、ネット銀行の審査部に転職しまして、いまは法人融資向けの融資審査担当をしてます。

ネット銀行＝不動産融資だけではなかった

ｎａｏ：ネット銀行って不動産担保向けのローンがメインのような気がしますが、どういった部署になるんですか？

Kさん：いえ、私は事業性融資の部署になります。

確かにいまの銀行も融資枠の9割ほどが不動産担保なんですけど、1割は法人融資等もやっておりましてその審査担当ですね。

ｎａｏ：それだと前職の知識も活かせますね。融資ボリュームについてはどうですか？

Kさん：そうなんです、だからこそ挑戦しやすかったです。大体一件あたりのボリュームは10億～50億ですね。信用金庫と比べると取り扱う金額は大きくて最初はびっくりしました。

審査だけでなく、営業さんと作戦を練るのが楽しい

ｎａｏ：まだ働いて1月もたっていないと思いますが、やりがいってわかってきましたか？

Kさん：いま感じてることは、審査だけでなく可決するための資料作りもすることですかね。

信用金庫で本部稟議の場合、上の一声で決まっちゃうことが多かったですが、いまは営業さんが拾ってきた案件に対して一緒に通す方法を考えて資料を作る、そういった審査以外に作戦を練ったりすることが楽しいですね。あとは私含めて中途４人いるんですけど、みんな年下で若くて楽しいです。

転職活動のきっかけは友達の飲み会で転職をおすすめされたから

ｎａｏ：そもそも転職活動をはじめたきっかけはなんでしたか？

Kさん：きっかけは友達と飲んだときに転職をおすすめされたからですね。今後の未来を考えて、軽いノリでやってみたって感じ（笑）

ｎａｏ：随分と思い切りましたね（笑）でもノリっていうのは私とほぼ同じですし、わかります。

Kさん：ほんとに、とりあえずやってみるか～っていうノリだけですよ（笑）なんでも経験なんで（笑）

前職で何か明確に嫌なことがあった訳ではなくて、とりあえず市場価値調べてみよっかなって感じですね。

支店長を目指していない、時間や人生を自分のものにしたかった

ｎａｏ：Kさんは課長を経験して本部というエリートコースだったと思いますし、順調に出世する道があったと思うのにそれを捨てたのは何故ですか？

Kさん：そもそも支店長を目指してなかったですね。好きな支店長もたくさんいましたけど、かといってなりたいかと言われたらそうでもなくて。どちらかというと時間や人生をもっと自分でコントロールできる生き方がしたかったんです。

ｎａｏ：転職の軸は「時間」ですか？

Kさん：そうですね、前職でもそうだったんですが、転職活動時に改めて「あ、もっと自由に働きたい」って思って。リモートワークができること、あと完全な異業種は嫌だったので金融系っていう二つを条件としてました。

家族もいるけど全然問題ない

nao：ご家族の反対とかはありましたか？

Kさん：いや全くないですね。

妻と小学生、保育園の子どももいて、今回引っ越しもあったんですけど妻の実家に近づいたのでスムーズでした。引っ越さなくてもよかったんですけど、転職をきっかけに家族で話し合って一番いい方法を選んだっていうだけですね。

nao:ご家族がいるからこそ転職に踏み切れない方も多いと思います。アドバイスはありますか？

Kさん：転職してからじゃないとわからないこともありますけど、面接やっていくと基本的なことってわかります。残業時間・年収・年間休日・福利厚生・業務内容とか。後は今の仕事と比較すればそこまでギャップは無いのかなと。

nao:企業側も高い広告費と人件費を払って採用してますし、嘘ついて雇ってもすぐ辞められてしまうと大赤字ですしお互い不幸ですからね。

経験はあると言えど、そりゃあ不安でした

ｎａｏ：転職って不安じゃなかったですか？

Kさん：そりゃあ不安ですよ～（笑）異業種ではないにしろ会社が違うとやっぱり不安です。でもね、ほんと何とでもなりますよ（笑）実際行くまでで、あとはなるようになる（笑）

信用金庫と比較してみて

とにかく自由で驚いた

ｎａｏ：信金と比べて良くなったことは？

Kさん：とにかく自由度のレベルが違いますね。同じ金融機関でもここまで違うのかと（笑）

例えば、9時が定時なんですけど8：59分に着いてればいいですし。なんなら遅れたらその分後ろを伸ばせばいいとか（笑）

あとはフリーアドレスで席も自由ですし、座席表もない（笑）いまは最初なので出勤してますけど後々週半分はリモートになります。

年収160万アップ

ｎａｏ：年収はどうなりましたか？

Kさん：年収は前職時代と比較して160万くらい上がりましたね。元から本部職で営業店と比較したらボーナスとかは若干低かったからあれだけど、かなり上がった。

年収が上がる＝激務は間違い

ｎａｏ：年収が上がるとそれ相応にハードになるイメージ持つ人多いと思うんですけどどうですか？

Kさん：それがそうでもなくて。残業は今まで通り月30時間くらい。むしろ前職の本部時代はもっと残業しているときもありましたからね。

ｎａｏ：私もたくさん経験談聞いてきましたけど、年収上がる＝ハードではないですよね。

Kさん：その通りだと思います。転職してわかったことですけど、働く環境次第ですね。例えば今って無駄な会議とか研修とか一切ないですし。信用金庫ってそういうの多かったじゃないですか。そういう効率をより求める企業の方がいいですね。

大手の福利厚生は魅力　スタバは1杯50円

ｎａｏ：福利厚生ってどうですか？

Kさん：これ驚いてるんですけど、会社にスタバがあって１杯50円で飲めるの（笑）午前と午後に飲んでも100円。あとは住宅手当とか、ベネフィットワンで6万円までジムとか自由に使えたり、財形が結構金利高かったり、5日連続休暇にしたら5万円とか。

ｎａｏ：信用金庫も「まぁ～悪くは…」って感じでしたけど同じ金融でここまで違うんですね。

信用金庫と比べて悪くなったことは、ない

ｎａｏ：逆に悪くなったことってありますか？

Kさん：いまのところないですね（笑）

唯一挙げるなら、フリーアドレスで毎日席が変わるので知り合いは増えにくいかもしれません。ですが距離が遠いという訳でもなく、逆に私にとっては楽ですし。毎日隣の人と話したい！っていう人は違和感あるかもしれません。

転職先でも融資審査スキルは活きる

ｎａｏ：信用金庫で身に付けたスキルで今の仕事に役立っていることはありますか？

Kさん：融資審査ですかね～。基本的なことはやっぱりわかるし入りやすくはありますね。かといって、全部が活きるわけではなくて。横文字が多くてそれを覚えるのに苦労してます（笑）

将来のキャリアビジョンはスぺシャリスト

ｎａｏ：現時点での目標とか夢ってありますか？

Kさん：まずは目の前の仕事覚えること。その後はルート的にスペシャリストという道があるので、そこで登っていけたらいいと思います。

転職活動について

一社一社調べるのがめんどくさかった

ｎａｏ：転職活動で辛かったことはありますか？

Kさん：ん－、転職活動自体も1ヶ月弱で終わったしこれといってないんだけど。。強いて挙げるなら一社一社調べることがめんどくさかったかな（笑）

ｎａｏ：面接対策や応募に際してってことですよね。

Kさん：うん、IR（業績）で財務ハイライトみたりとか、企業のHP読んだりとか。

ｎａｏ：それ以外に転職活動で苦労したことはありますか？

Kさん：いや、ほんとそれだけ。面接はＺＯＯＭでできるし、早めに上がる日と残業する日でメリハリつけてたから時間とかも困ることはなかったね。

面接自体は5社、内定は2社

ｎａｏ：選考を受けた数や内定を貰った数と今の会社を選んだ理由についてお願いします！

Kさん：書類は１5社くらい。そこから全部の面接はめんどくさくなっちゃって、面接自体は5社。内定は2社。

ｎａｏ：この間話した後輩もそうだったんですけど、思った以上に皆さん通ってます。

Kさん：面接でも３社は落ちたけど、まぁこんなもんかなって。

ｎａｏ：最終的にいまの会社を選んだ理由は？

Kさん：年収、内定の早さと決算状況だね。他の内定もネット銀行だったから比較しやすかったね。

転職エージェントは２社使った

ｎａｏ：転職エージェントはどこ登録してましたか？理由もあれば。

Kさん：dodaとビズリーチでしたね。dodaは特に理由はないよ。ビズリーチについては私の当時の年収的に使うべきかなと。今更ながらこれでよかったの？（笑）

ｎａｏ：間違いないですよ。dodaで幅広く見て、ミドルからハイクラスはビズリーチってのは良い作戦です。ちなみに最終的にメインのエージェントはどこでした？

Kさん：dodaをメインで使ってて、最終的にもdoda経由で転職しましたね。

エージェントで大事なのは相性

ｎａｏ：先ほど言ってたように、dodaをメインで使った理由はありますか？

Kさん：担当者との相性ですね。他が悪かったとかじゃないんだけどね。で、顔も見てないし電話だけだったんだけどdodaは同じ３０代くらいの人で、ちゃんと指摘してくれたのがよかった。

ｎａｏ：指摘の内容はなんでした？

Kさん：職務経歴書の添削とかで、アドバイスくれて、しっかりペン入れしてもらえたところは好印象でしたね。やっぱりこっちも初めてでわからないので、優しいけどちゃんと教えてくれる人がよかった。

※転職エージェントに登録しただけでは×！
キャリアカウンセラーの方と面談をして初めて転職活動がスタートしますのでまずは予約しよう！

転職活動のコツはノリでやること

ｎａｏ：転職活動のコツはありますか？

Kさん：さっきと同じこといなっちゃうんだけど、まずはノリでやってみること。じゃないと一生このままだし変わらない。

ｎａｏ：（笑）ご家族がいて、将来支店長が目の前にあった方が言うと説得力ありますね。そもそも、もし違ったらまた選べばいいと思いませんか？

Kさん：いやほんとそれ、やり直しなんていくらでもきく。36歳でも全然いけるし、やらないのがもったいないと思うよ。

もっと早くやればよかった

ｎａｏ：もし過去に戻れるとしても転職っていう決断しますか？

Kさん：やりますね。前職が嫌だった訳ではないんですけど、もっと早くやればよかったなと思います。

信用金庫からの転職を考えている方へ

見栄をはらずにやってみる

ｎａｏ：転職を考えている人にアドバイスありますか？

Kさん：年齢は関係ないし、仕事っていくらでもあるからもったいないですよ。信金業界ってどうしても狭いんですよね。だから視野を広くして軽いノリで始めたらいいんですよ。見栄をはらずにやってみるのが大事だと思いますね。

最後に一言

ｎａｏ：最後に、同じように信用金庫含め金融業界から転職を悩む人に一言お願いします。

Kさん：あんまり悩まずにノリを大事に（笑）

ｎａｏ：何か感じたときにすぐやってみることが大事と言い換えてもいいですか？

Ｍ君：はい‥‥‥‥ノリで（笑）

ｎａｏ：（笑）一つの成功としてのロールモデルだと思います。ありがとうございました。

Ｍ君：今度飲みにいこう！（笑）

まとめ

今回はエリートコースを歩みながらも、ノリで転職をしたというKさんにお話しを聞かせて頂きました。

なんとも大胆で、話していて非常に楽しかったです。

私の転職経験とも一致することなんですけど、仕事中感じた違和感ってなかなか消えないんですよね。

「このままでいいのかな…」

「もっとこうしたい」

という本心を誤魔化すことが一生の後悔になるし、一度やってみて違うって感じる方が自分も納得できるはず。

コーネル大学の心理学者の後悔に対する調査結果

「人は短期的にはやってしまったことに対する後悔を良く覚えているが、長期的にはやらなかったことへの後悔を強く覚えている」

まさにこの通り。

まずは行動してみることが大切ですね。

Kさんとは落ち着いた後飲みにいく約束をしました。将来続編を執筆できることを楽しみにしております。

最後までお読み頂きありがとうございました。

あなたの明日が少しでも明るくなることを祈っております。